金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「どうしよう……、落し物もまだ見つかってないの……――。だけど早く戻らないとだし……」
「落し物って?」
御堂君から漂う甘い香水の匂いにキュッと胸がつまる。
「千恵ちゃんが……ポーチを落としちゃったんだって。それで……」
「それならもう探す必要ない。とりあえず落ち着け」
ポンポンッと背中を優しく叩いてくれる御堂君。
数回息を吸って吐いてを繰り返すうちに、気持ちが落ち着いてきた。
「ありがとう……もう大丈夫だよ……」
御堂君はそっとあたしの体を離すと、呆れたように笑った。