金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

御堂君の言葉通り、15時きっかりに集合場所に着いた。


「ちょっと、如月さんと御堂君!!あなたたち何してたの!?」


先生には少し怒られたけど、何とか間に合った。


あたしと御堂君が怒られている間、時折こっちに視線を投げかけてきた千恵ちゃん。


その表情がどこか浮かない気がしたのは、ポーチが見つけらなかったせい……?


「……――愛音ー!!やっときたー!!電話にも出ないし、心配してたんだから!」


人をかき分けてあらわれたカナコがあたしに飛びつく。


「ごめんね、カナコ。ちょっと色々あって……」


「色々ってなに?」


「……――羽山千恵にハメられた」


すると、あたしに変わって隣にいた御堂君がそう答えた。
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