金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「なにそれ。どういうこと?」


あたしよりも先に飛びついたカナコに御堂君が答える。


「あいつ、何も落としてないくせにコイツに園内探させてた」


「う、嘘!?そうなの!?」


カナコの声。


「ほ、本当に!?」


それにあたしの声が重なる。


「あぁ。愛音がいなくなっておかしいと思ったら、羽山が愛音のバッグ持ってたからピンときた。問い詰めたらすぐに白状したし」


「そっか……。それで、御堂君はあたしを探しに来てくれたんだね……?」


御堂君が気付いてくれなかったらって思うと怖くなる。


「御堂君、本当にありがとう。助かったよ……」


ペコリと頭を下げてお礼を言うと、「ねぇ」とカナコが割って入った。


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