金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「御堂君ってば、いつから愛音のこと『愛音』って呼びつけにするようになったの?」
何故かすごく楽しそうに御堂君にそう尋ねるカナコ。
「今日」
サラリと答える御堂君。
「ふーん。まっ、何かあったらあたしが相談に乗ってあげるよ?愛音って無自覚な天然ちゃんだから御堂君苦労すると思うし。いい子なんだけど、案外扱いが難しいの」
「こいつのことよく分かってんだな?」
「それはもう。だって入学当初からずっと一緒にいるんだもん。御堂君もライバル多くて大変だと思うけど頑張ってね?」
「……あぁ」
ふっと笑う御堂君につられて微笑むカナコ。
何故か楽しそうに良くわからない話をする二人。
色々あったけど、遠足も無事に終わってよかったなぁ。
ホッと胸を撫で下ろす。
でも……――。
大変な出来事がこれから先、立て続けに起こることになるなんて……
この時のあたしは全く気付いていなかった。