金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「御堂君ってば、いつから愛音のこと『愛音』って呼びつけにするようになったの?」


何故かすごく楽しそうに御堂君にそう尋ねるカナコ。


「今日」


サラリと答える御堂君。


「ふーん。まっ、何かあったらあたしが相談に乗ってあげるよ?愛音って無自覚な天然ちゃんだから御堂君苦労すると思うし。いい子なんだけど、案外扱いが難しいの」


「こいつのことよく分かってんだな?」


「それはもう。だって入学当初からずっと一緒にいるんだもん。御堂君もライバル多くて大変だと思うけど頑張ってね?」


「……あぁ」


ふっと笑う御堂君につられて微笑むカナコ。


何故か楽しそうに良くわからない話をする二人。


色々あったけど、遠足も無事に終わってよかったなぁ。


ホッと胸を撫で下ろす。


でも……――。


大変な出来事がこれから先、立て続けに起こることになるなんて……


この時のあたしは全く気付いていなかった。









< 108 / 405 >

この作品をシェア

pagetop