金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「恋ってするものじゃないんだよ。落ちるものなの」


「落ちる?」


「そう。誰かを好きになると、その人のことしか考えられなくなるし、胸がキューって締め付けられて苦しくなる。それが恋」


「胸が締め付けられる……かぁ」


御堂君と一緒にいるとき、彼がふとした瞬間に笑ったとき、胸が締め付けられた。


でも、それが恋と呼ぶのかは疑わしい。


「そんなに慌てなくても大丈夫だって。共学になって男子と接する機会も増えるし、すぐあたしの言葉の意味が分かるって」


「そうかな?そうだといいんだけどね……」


半信半疑でそう言ったわずか数十分後、まさかあんな展開になるなんてこの時考えてもいなかった。


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