金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「えーっと、じゃあ今年の2年の出し物は演劇で決まりです。これからじゃんけんして、負けたクラスが体育館で演劇をしてもらいます。クラス委員の中で代表者の人、前へ出てきてくださーい!」


学年委員長の声に合わせて、クラス委員の代表がゾロゾロと前に集まる。


「おい、絶対負けんなよ~!!」


「体育館で演劇なんて緊張するよねぇ……。できればやりたくないなぁ……」


あちこちからするそんな声。


あたしはそっと御堂君に視線を向けた。


「な、なんかじゃんけんで決めるみたい……――だね?」


保健室での一件以来、どうしても御堂君に対する態度がギクシャクしてしまう。


それだけでなく、自分の気持ちに気付いてしまったからなおさらだ。


< 142 / 405 >

この作品をシェア

pagetop