金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「えーっと、じゃあ今年の2年の出し物は演劇で決まりです。これからじゃんけんして、負けたクラスが体育館で演劇をしてもらいます。クラス委員の中で代表者の人、前へ出てきてくださーい!」
学年委員長の声に合わせて、クラス委員の代表がゾロゾロと前に集まる。
「おい、絶対負けんなよ~!!」
「体育館で演劇なんて緊張するよねぇ……。できればやりたくないなぁ……」
あちこちからするそんな声。
あたしはそっと御堂君に視線を向けた。
「な、なんかじゃんけんで決めるみたい……――だね?」
保健室での一件以来、どうしても御堂君に対する態度がギクシャクしてしまう。
それだけでなく、自分の気持ちに気付いてしまったからなおさらだ。