金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「……――つーことで、うちのクラスが体育館で演劇をやることになったから」
サラッとそう話す御堂君にクラス中が悲鳴のような叫び声に包まれる。
顔を歪めている人、大声で文句を言っている人、何が楽しいのか「マジうけるー」と手を叩いて笑っている人。
さまざまな反応を見せるクラスメイト達の中であたしはあまりの申し訳なさに顔をあげることができずにいた。
あの時、チョキを出したのはあたしだけだった。
周りはみんなグー。あんなに大勢でじゃんけんして一回で決まってしまうなんてあたしはどれだけツイていないんだろう……。