金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
えっ……?あたし……?
思わずその場に立ち止ってびくっと体を震わせて、瞬きを繰り返す。
どうしよう。
何か言おうとしているのに喉の奥に言葉が引っかかる。
「おーい!聞いてる~?」
赤髪君につられて茶髪君と金髪君もこちらに視線を向ける。
3人にじっと見つめられた途端、全身が燃えるように熱くなって頬が赤くなったのが分かった。
「ん?何か顔赤くない?熱でもある?」
赤髪君が不思議そうにあたしの顔を覗き込む。
昔から男の子が苦手でどう接していいのか分からないまま今日を迎えた。
赤、茶、金。
見るからに不良系の男の子たちと会話するスキルをあたしは持ち合わせていなかった。