金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「あのっ、立候補してくれる人は……いませんか?」


クラス中をぐるりと見渡す。


クラスの約3分の2が男の子だ。


この中でやってくれそうな人がいないか視線を走らせる。


あたしと目が合うと絶対にやらないぞと空気でアピールしてくる人。


パッと顔を反らしてうつむく人。


楽しそうに周りの子とおしゃべりをして、あたしの話なんてまったく聞く気のない鈴木君。


机に伏せて眠っている茶髪君。


興味なさそうにぼんやりと窓際の席から外を眺めている金髪君。


……このままじゃ永遠に決まりそうにない。
< 23 / 405 >

この作品をシェア

pagetop