金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「ていうか、大通りに行くのはやめない?混んでてまともに身動きできないから」
「あっ……そうだね」
椿君の言葉に従い、大通りを抜けて近くの土手までやってきたあたし達。
ドーンっというお腹に響く重低音の後、夜空に花火が舞い上がる。
「綺麗だなぁ……」
ぼんやりと空を眺めながら呟く。
「如月さんってさ、どんな人がタイプなの?」
「うーん……、タイプかぁ……」
パッと思い浮かんだのが御堂君の顔だった。
だけど、今まで生きてきた中で好きになったのは御堂君だけだし、タイプと聞かれてもうまく答えられない。