金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「ハァ……。何かすっごく疲れる一日だったなぁ……」
帰りのHRが終わりため息をつくと、あたしの席にやってきたカナコがにっこり笑った。
「でもさ、何か良くない?」
「いいって、何が?」
「御堂君」
「御堂君って……えっと……」
まだクラスの男子の名前を把握していなかった。
「アンタね、クラス委員に自分から立候補してくれた御堂君の名前ぐらいちゃんと覚えなさいよ!」
クラス委員に立候補してくれたっていうことは……。
「もしかして金髪君のこと?」
「ちょっ、金髪君って!!愛音がつけたアダ名!?」
口に出してからハッとした。
ケラケラと笑うカナコ。
その後ろで誰かがピタリと立ち止ってこっちをみた。