金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
朝陽の背中はあたしとは違って大きくて少しだけ固い。
ギュッと抱きしめあって目をつぶる。
その時、一瞬だけど脳裏によぎった。
『俺も好きなんだ。如月さんのことが』
『朝陽と付き合い始めたのは知ってるけど、俺、どうしても如月さんを諦めきれない』
椿君の言葉。
朝陽と椿君は小学校の時からの仲。
今までずっと一緒にいたのに最近は二人の関係に変化が生まれている。
今日だって朝陽と椿君は教室内で一度も言葉を交わしていない。
その原因は……――きっとあたしにある。
鈍感なあたしにもそれだけはハッキリわかった。