金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
誰もいない教室の中で、あたしはカナコと向かい合ってテスト勉強に励んでいた。
「ほら。これは、この式に当てはめて考えるの」
「えっ、えっ、待ってね。うーんと……これが……」
カナコに数学の問題を教えてもらっているけれど、ちんぷんかんぷんだ。
このままじゃ赤点間違いなし。
必死に頭の中をフル回転させてみるものの、なかなか答えにたどり着けない。
その時、カナコのスマホがけたたましい音を立てて鳴りだした。