金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「う、うん……。椿君、よろしくね。あたしは如月愛音です……」
「知ってる。クラス委員頑張ってね。俺もできることは何でも手伝うから」
茶髪君……じゃなくて椿君ってばクラス委員の選出をしていた時、ずっと机に伏せて眠っていたのに……。
心の中で苦笑いを浮かべる。
「ありがとう……」
でも、手伝ってくれるという言葉と気持ちは嬉しい。
ニコッと笑ってお礼を言うと、鈴木君が大声で叫んだ。
「あーーー、悠真、お前抜け駆けすんな!!」
「琥太郎。テメェ、耳元ででかい声出すなよ。鼓膜がおかしくなんだろーが」
「俺、別に抜け駆けしてないけど?」
とっても騒がしい3人組。
「何か、騒がしい一年になりそうだわ」
3人を見つめてポツリと漏らすカナコ。
その言葉通り、あたしにとって波乱続きの騒がしい生活がスタートすることになった。