金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
触れ合う指先
「起立ーーー、礼ーーー、ありがとうございましたーーー!」
号令をかけるクラスメイトの声に合わせて腰を折る。
授業の終わりにかける号令はもともとクラス委員が行う予定だった。
毎回声を震わせながら号令をかける自分の姿を想像して頭を抱えていたあたし。
けれど、それを御堂君はすぐに突っぱねた。
『なんでクラス委員が毎回号令なんてかけないといけないんだよ。このクラスは順番制な』
『ハァ~?マジかよーめんどくせー』
非難の声をあげたのは鈴木君ただ一人だった。
それからは、毎日順番で号令をかけている。
クラス委員になった御堂君のパワーにあたしは圧倒されっぱなしだった。