金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

朝陽と椿君の友情が壊れてしまうのが怖かったのは本当だ。


だけど、多分それだけじゃない。


あたしはきっと心の奥底で椿君に嫌われるのを恐れていた。


椿君に嫌われたくなかった。


椿君が好きだったからとか、好意を抱いていたからとかそういう理由じゃない。


ただ、誰かに嫌われるのが怖かっただけ。


だけど、それは無意味だってようやく気付いた。


全てを手に入れることはできない。


自分が守りたいものを守るためには、傷付く勇気を持つことも大切なんだ。


このままでいいはずない。


このままでいたら、あたしはずっと変われない。
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