金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「だけどね、気付いたの。このままでいいはずないって。あたしはこれから先何があっても朝陽以外の人を好きにならないし、朝陽しか見えないの。だから、椿君の気持ちにはこたえられない」
「……だよね。ごめんね、如月さんを困らせちゃって。好きな子を困らせるとか最低だよね」
椿君はそう言うとフッと苦笑いを浮かべた。
「如月さんが朝陽を好きなのも知ってたのにあんなことして本当にごめん。朝陽と付き合い始めてから諦めようってずっと思ってた。でも、諦めきれなくて……」
「うん……」
「中学の時のこととか思い出したら、何か朝陽に対してムカついてさ。あいつってさ……マジですごいいい奴なんだよ。いい奴だから俺らのことを気遣って好きな子から手を引いた朝陽にムカついたんだ。朝陽はそんなことぐらいで俺たちの仲が壊れると思ってんのかと思ってさ。俺、本当幼稚だね」
「椿君……――」
「俺が如月さんのことを好きだったのは本当だけど、俺、意地になりすぎてたのかもしれない……」
椿君がうなだれる。
「でも、朝陽は如月さんのことはちゃんと好きだって言った。あいつの如月さんへの気持ちは本物だよ」
椿君はそう言うとポンッとあたしの背中を押した。