金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「鈴木君とは少しずつ話せるようになってきたんだけど、御堂君はどうしてもまだ慣れなくて」


「そっか。でも、一人で全部の仕事を抱え込んだらパンクしちゃうよ?どれ。それならあたしが手伝ってあげるから」


あたしの前の席の椅子を引いて座ろうとしたカナコ。


「――カナコ、大丈夫だよ!すぐに終わる仕事だから」


「だけど……」


「本当に大丈夫だから。そうだ。明日なら暇だから一緒にドーナツ食べに行かない?」


「あたしも明日暇!じゃあ、明日行こうか?」


「うん!」


「でも、本当に大丈夫なの?遠慮しなくていいんだよ?」


「いいのいいの。本当にすぐ終わるし。それに、あたし今日これが終わってから用事があるから」


適当に嘘を吐くと、カナコは渋々うなづいた。


「そう……?じゃあ、また明日ね。頑張って!」


「ありがとう。またね」


ヒラヒラと手を振ると、カナコは教室から出て行った。
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