金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「アイツら、今からヤんのか？」


「や、ヤる!?」


目をパチパチさせるあたしを見て朝陽が笑う。


「そ、そうみたい？」


「バーカ。そんな赤い顔して正直に答えてんなよ」


朝陽はそう言うと、あたしの頬にそっと手を当てた。


「マジでそういう顔、誰にも見せたくない」


朝陽の真剣な表情に心が震える。


「朝陽って……そんなに独占欲強かった……？」


「強くない。でも、愛音のこととなったら別。お前の全部俺のものにしたい」


朝陽の言葉が嬉しくて思わず顔がほころぶ。



「……いいよ？朝陽だけのものにして」


どうしてこんな大胆な発言ができたのか自分でも不思議で仕方がない。


「お前、それどういう意味か分かって言ってんのか？」


「……うん。あたしも……朝陽の……全部が欲しいから」


こんなこと思うなんて自分でも不思議。


だけどね、本当の気持ちなの。


朝陽と付き合ってから、いつかこういう日がくるんじゃないかって心の準備はしていたつもり。


「……あとでやっぱ無理って言うなよ」


「言わないよ……」


あたしは朝陽を真っ直ぐ見つめてハッキリそう言った。