金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「んっ……」


朝陽とひとつになれた瞬間は、涙が出るほど幸せだった。


「そんなに痛いか……?」


「違うの……。幸せすぎて涙が出ちゃう……」


「バーカ。これぐらいで幸せとか言ってんなよ」


目から零れ落ちた涙が耳の方に流れる。


「これから先もずっと、俺が愛音を幸せにするから」


朝陽はそっと指で涙を拭ってくれた。


その優しさに胸の中がじんわりと温かくなる。


朝陽は最後の最後まであたしを気遣い、優しい言葉をかけてくれた。


朝陽からのたくさんの愛を受けたあたしは……


きっとこの日、世界中の誰よりも幸せだったといえる自信がある。


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