金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「でも、もしまた愛音に手を出したら今度こそ許さねぇからな」
そんなことを言いながらも表情を緩めて話す朝陽。
よかった……。
これでまた以前の朝陽と椿君に戻れるかもしれない。
「あっ、つーか、この際だからもう隠すのはやめる。中学の時、お前らが好きだった奴……俺のことが好きだったわけじゃないから」
「へ!?」
朝陽の言葉に驚いたのはきっと椿君だけじゃないはずだ。
朝陽の電話越しから椿君の慌てた声が聞こえてくる。
それってどういう意味?
「だから、あいつあの時付き合ってる男がいたんだって。その男が浮気してるかもしれないってたまたま席が近かった俺に相談してきただけ。それをお前も琥太郎も勘違いしてたんだろ」
朝陽は淡々と椿君に中学時代の事情を話し始める。
あたしはじっとその話を隣で聞いていた。