金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
【クリーン週間 係り決め】
黒板に書いた文字をクラスメイト達は見ようともしない。
教室中がザワザワと騒がしく、教壇に立つあたしはまるで空気のようだ。
「あっ、あの……トイレ係とゴミ拾いの2グループに分かれてもらいます。それで……」
手元の紙を読み上げる。
自分では精一杯大きな声で話している気でいるのに、誰の耳にも届かないほど小さな声だったようだ。
ハァと息を吐く。
落ち着こう。
クラス委員になってから以前より人前で話すことができるようになった。
いつまでも朝陽にばっかり頼っていてはいけない。
勇気を出さないと。
大丈夫。できる。
きっとできる。