金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「マジで~?くじ引きとか超嫌なんだけどーー!!」


「トイレ掃除なんてしたくないし」


そんな中、千恵ちゃんがスッと手を挙げた。


「ていうかさー、如月さん一人でトイレ掃除すればいいじゃん」


朝陽がいたら、絶対に口にしないであろうセリフを軽々と口にする千恵ちゃん。


椿君とキスしたということを朝陽に嬉しそうに話した悪意のある千恵ちゃんの表情が蘇る。


思えばみんなが嫌がるクラス委員を押し付けてきたのも千恵ちゃんだ。


でも今となれば、千恵ちゃんに感謝すらしている。


朝陽との繋がりを作ってくれたのも、こうやってあたしが少しだけ自分を好きになって自信をつけるきっかけをくれたのも千恵ちゃんだから。





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