金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
だけど嫌がる仕事を人に押し付けて自分だけ楽しようとするのは……許せない。
「今回、くじ引きをしなかった人は自動的にトイレ係になってもらいます」
あたしは千恵ちゃんを真っ直ぐ見つめてハッキリそう言った。
「ハァ!?なんでよ!!そんなの勝手に決めてんじゃないわよ!!アンタ、何様!?」
……そんなの決まってるよ。
「クラス委員です。では、順番にくじを引いてください」
気持ちを落ち着かせてそう言い、教壇の机に作ったくじを並べる。
「……っ!!!」
あたしの思わぬ反撃に何も言い返すことができない千恵ちゃん。
以前だったら言いくるめられていたかもしれないけど、今は違う。
「並んで順番に引いてください」
もう一度お願いすると、ポツリポツリとクラスメイトがくじを引いてくれた。
「愛音、ナイス!!」
教壇にやってきたカナコがVサインを作る。