金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

「偉かった。よく頑張ったな」


頭を優しく撫でられて目頭が熱くなる。


「ありがとう、朝陽。あたしね……朝陽と付き合い始めてから少しだけ自分のことが好きになれたの」


人前で話すことが苦手で、緊張して顔が真っ赤になって、声が小さくなる。


そんな自分が嫌で仕方がなかった。


だけどね、朝陽に言われて気付いたの。



『別に無理する必要はないだろ。誰だって得意不得意はあるし。愛音は人前でしゃべるのが苦手ってだけだろ。愛音にはいいところもすげぇたくさんあるんだから、もっと自分のこと好きになれよ』


自分に自信が持てないのは、自分が好きじゃないからだって。


だからね、変わろうと思ったの。


自分を好きになってあげようって思った。


そしたらね、少しだけ自信が持てたの。


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