金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「そっか。よかったな」
「朝陽のおかげだよ」
「俺は別に何もしてねぇよ」
朝陽がフッと微笑んだ時、「あらっ、御堂君」と後ろの方で誰かの声がした。
「あなた、また遅刻よ~?……って、もしかして具合でも悪いの?」
担任はマスク姿の朝陽をジッと見つめる。
「熱あるんで、早退します」
「あらそう……登校したばっかりなのにね……?お大事に」
登校してすぐ早退すると話す朝陽に担任が不思議そうに首を傾げた。
すると、先生はハッとしたようにあたしの方へ視線を向けた。
「それで、如月さん係り決めは終わった?」
「はい。くじ引きで2グループに分けられました」
「あらっ、もう終わったのねっ!御堂君がいなくても、一人でクラスをまとめられたじゃない!!すごいわ!先生が見込んだだけある!」
先生はニコニコと嬉しそうに笑う。