金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!

その時、ふとクラス委員を選んだ日のことを思い出す。


『じゃあ如月さん、あなたでいいかな?先生も去年の如月さんの様子を見ていたけど適任だと思う。あなた、誰よりも責任感があるし、クラス委員の仕事を全うできると思うわ』


『クラス委員をやりきったことが、あなたの経験や自信に繋がると思うの。大丈夫よ。あなたならできるわ』


先生にそう言われた時は不安でいっぱいでその言葉の意味を深く考えることはなかったけれど、今ならその意味を理解できた。


先生、ありがとう。


先生の言った通り、本当にあたしにとって大きな経験と自信に繋がったよ。


最初は先生からもクラス委員を押し付けられたってマイナス思考に考えていたけど……。


「これからもクラス委員、頑張ってね!期待してるよわよ、如月さん」


「は、はい!!頑張ります!!」


人からの期待は時に重圧になる。だけど、誇らしくもある。


その期待に応えようと頑張ることで持っている以上の力を発揮できることもある。


先生はあたしの肩をポンッと叩くと教室に入って行った。
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