金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「え!!つーか、さっきよりも顔すっげぇ赤くなってるよ?」
「……――っ」
やだやだ。
恥ずかしくなったりすると昔から顔が真っ赤になるのがコンプレックスだった。
目の前で指摘されて恥ずかしさにうつむく。
「あれっ?てか、よく見たらキミ超可愛いんだけど。ねぇねぇ、何年生なの?」
赤髪君は矢継ぎ早に質問してくる。
「彼氏いる?好きな奴は?どんな男がタイプ?」
「えっと……」
「ねぇ、俺とちょっとだけでも付き合ってみない?ほら、お試しってことでさ!」
どうしよう。顔があげられない。
「おい、琥太郎。あんまりからかうなよ」
金髪君はそう言うと茶髪君と一緒に、赤髪君を残して歩き出した。
「おい、ちょっと待ってよ!」
二人を追いかけながら「またね~!」と愛嬌たっぷりの笑顔で手を振る赤髪君。
よかった……。先に行ってくれた……。
「あぁ……怖かったぁぁ……」
あたしは3人の姿が見えなくなるまで、しばらくそこを動くことができなかった。