エクセル・インフェルノ
『待ちたまえ君達?君達には特別ボーナスとして、このモンスターを差し向けよう。倒せばレベルが沢山上がるがAランクのモンスターだ!あははは!がんばりたまえ!』
デスサイズが言い終わると同時に俺達の前には馬鹿デカイ三つ首の犬のモンスターが現れた。
その犬モンスターの頭の上のゲージの下に文字らしき物が表示されていて目を凝らし読んだ。
「ケ……ル……ベロス……ケルベロスだ夏生!」
「ふざけんな俺達まだレベル1だぞ!奴のHPゲージ見ろよ!棒が四段もあるんだぞ!あんなのとバトルしたら即死だろうが!腐れ外道仮面が!」
「来るぞ夏生!」
「チッ!」
逃げる事も出来ない為に向かって来るケルベロスに対し俺と夏生は身構えた。
「夏生、横に飛べ!」
ケルベロスの右前脚が微妙に動いたのを見て夏生に慌て指示した。
すると予想通りにケルベロスの鋭い右脚の爪が上から下に叩く様に飛んで来たが夏生は俺の指示に素早く反応し何とか横に飛び交わした。
「サンキュー帷!」
「喰らえば一発で俺達のHP無くなるぞ!無傷で倒さないと!」
「無茶言うな!あんなの無傷で倒せるかっての!」
どう考えてみてもレベル1の俺達にケルベロスに勝てる術など思いつかなかった。