エクセル・インフェルノ
「先ずは装備だけど。私が、お手本見せるから見てて?」
そう言って手を開き前にかざしたリリア。
『エクスカリバーをジェネレート!』
リリアが、そう叫んだ瞬間、開いた手から眩い程の光が放たれ思わず目を細めた。
その細めた目を凝らしリリアの手を見ると光は段々と剣の形になり、そして光が消えると同時にリリア手には光輝く豪華な金色の剣が握られていた。
「とりあえず、こんな感じで一度呼び出せば装備完了よ。簡単でしょ?さぁ。二人とも、やってみて!」
笑顔で言われたがリリアが呼び出した剣の名前が、どうにも気になり尋ねてみた。
「てか、いま『エクスカリバー』って言ったよな……?」
するとリリアはキョトンとした顔をし……
「言ったし、これがエクスカリバーだけど。何かあった?」
「いやいや!エクスカリバーって言ったらゲームじゃ定番の伝説的聖剣だろ!そんな凄い武器すでに、お持ちなんですね……」
嫌味たらたらで言うとリリアは当たり前みたいな顔で「だから勇者だし」とか言ってエクスカリバーを軽く振って見せた。
「そうでした勇者……伝説のね?」
「そう伝説のよ。って!そんな事は良いから早く呼び出しなさい武器!」
「……へい」
何だか、凄くやりきれない気持ちを押し殺しながら言われた通りに、取り敢えずやってみる事にし手を前にかざした。
「ロングソードをジェネレート!」
リリアを真似て手を開き叫んだ俺に続き。隣でリオナも同時に「細剣をジェネレート!」と手を開き叫んでいた。
すると二人の手には先程のリリア同様に光に包まれ徐々に剣の形になって行き……そして完全に具現化された。