エクセル・インフェルノ
『なぜログアウトなどする?こんは素晴らしい世界に来ても尚、君は帰ると言うのかね?』
「ふざけてんじゃねぇ!人が死んでんだぞ!つうか俺達全員を殺すのが目的か!」
その夏生の怒りの問にデスサイズは口調を一切変えずに返して来た。
『それは無い。君達が死ぬ所は是非とも見たいのだが、これは先程も言った様にゲームだ。だから誰かにクリアして貰わねば困るからね?ふふふ』
「の野郎!出て来やがれ!ぶん殴ってやる!」
『ふふふ。威勢が良いのは嫌いじゃない。良いだろ!勇敢な君に免じて、私から皆にプレゼントをしようではないか!』
そう言って声を張り上げ笑ったデスサイズは指を『パチッ!』と鳴らした。
「きゃあああ!!!」
「うわぁ!!!」
「や、やめろ!来るな!!」
あちこちから悲鳴やら怒声が聞こえ見ると俺達プレーヤーを囲む様に次々にモンスターが現れ、まだ武器すら持たないプレーヤーを襲っていた。
「てめぇ!!」
夏生の怒りがピークに達していた様だが、ここに居ないデスサイズを倒すのは不可能。
それよりも夏生がキレた為に起きた、この大惨事を止める方が先だと夏生に慌て叫んだ。
「夏生!それよりも救助だ!」
「ちくしょう!……解った。行くぞ帷!武器になりそうなの有るか!?」
夏生に言われ腕に少しばかりのだ自信があった俺は笑顔で拳を握りしめ夏生に向かい突き出した。
「ふっ。素手かよ?上等だぜ!どうせ死ぬなら、なる様になれだな!いっちょ暴れるぜ帷!」
「おうよ!」
しかし、二人で襲われている他プレーヤーの救助に向かおうとする俺達を見てデスサイズは笑い妨害して来る。