最後の恋にしたいから

「えっと……。祐真さん、それってどういう……意味？」

それは、私の態度に傷ついたってことよね？

だから、それは……つまり……。

自分で考えを巡らしながら、恥ずかしくなってくる。

これって……。

「どういう意味って……。だから、ショックだったってことだよ」

やっぱり……。

胸の鼓動が高まるのを感じながら、スマホを握る手が汗ばむのを感じる。

「あの……。祐真さん。私ね、恥ずかしかったの。週末のデートを思い出しちゃって、まともに顔を見れなかっただけ。だから、ごめんね？」

ここは誤解をされてはいけない。

恥ずかしいけど、正直に思いを伝えてみた。

すると、ほんの一瞬の間の後、課長の声が聞こえたのだった。

「奈々子、それズルイ」