ぺピン

「上杉さんが断るって言うなら、さっきの画像を然るべきところへ持って行ってもいいんだよ？

上杉京香は子持ちの既婚者なのにも関わらず、彼女に強制的に関係を迫られたって…そう言うから」

嘲笑うように言った恭汰に、
「関係も何も、１度だけでいいから抱かせて欲しいと言ったのは先輩の方じゃないですか！」

京香は言い返した。

「へえ…じゃあ、都ちゃんがどうなってもいいんだ？

君が犯した過ちのせいで、都ちゃんの人生はめちゃくちゃになるだろうね。

都ちゃんも、母親である君を軽蔑すると思う」

恭汰は声を出して、嘲笑った。

「あの子の名前を出すなんて、卑怯にも程があるわ…」

京香は毒づくように呟いた後、うつむいた。