ぺピン
気分が悪いのは、普段は飲まないウイスキーを飲んだからなのだろうか?

そう思いながら恭汰はソファーに投げ出された服を取りに、ベッドから起きあがった。

ソファーに足を向かわせようとしたとたん、足元がフラフラとおぼつかなかった。

躰がダルくて重いのは、今目を覚ましたばかりなのだろうか?

服を全て身につけた後、恭汰は息を吐いた。

時計に視線を向けると、夜の12時を過ぎたところだった。

スマートフォンを取り出そうとスーツの胸ポケットに手をかけようとしたら、おとといの会社帰りに修理に出していたことを思い出した。

ズボンのポケットに入れていたことを忘れて洗濯機に入れてしまったため、水没してしまったのだ。
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