ぺピン
歓迎会がお開きを迎えた。

「じゃあ、また明日ねー」

「明後日提出する書類、ちゃんと仕あげろよー」

「お疲れ様でしたー」

ほろ酔い状態のままで帰る人物もいれば、そのまま二次会へと向かって行った人物がいる中、恭汰は京香の姿を探していた。

「先輩」

聞き覚えのある声に視線を向けると、
「上杉さん」

ほろ酔い状態の京香が目の前にいた。

「飲み過ぎちゃったみたいなので駅まで送ってくれませんか?」

赤い顔で笑った京香に、
「ああ、いいよ」

恭汰は首を縦に振ってうなずいた。

「上杉さんは二次会へ行かなくてもいいのかい?」

そう質問をした恭汰に、
「都が待っていますから」

京香が答えた。
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