ぺピン
（もしかして、目黒さんも私と過ごす時間を楽しみに思ってる…？）

一馬の笑顔に、京香はそんなことを思った。

自分と同じように一馬も京香と一緒に過ごすことを楽しみにしているから、部活に入るかどうかと聞いてきたんだと思った。

「目黒さん、あの…」

京香が話しかけようとした時、
「目黒くーん」

東子が部屋に入ってきた。

「どうした？」

そう聞いた一馬に、
「先週の英語の授業のノートを見せてくれない？

私、その時風邪をひいて休んじゃったでしょ？」

東子がお願いと言うように両手を顔の前に出した。

「いいよ」

一馬は返事をすると、カバンから１冊のノートを取り出した。
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