東京片恋専科。
軽く触れるだけのキス。
それだけでも胸のあたりになんだかピリッとした刺激が走る。
一旦唇を離し、顔を上げる。彼女もうっすらと目を開けた。
「…。」
「…。」
まだ寝ぼけているのだろう。彼女は状況が飲み込めていないようで、俺の首に回している手をほどくこともなく、そのままの状態で目だけをぱちくりとさせた。
その顔がヤケにかわいく思えて。
自分でもよくわからないうちに、俺はもう一度唇を重ねた。
さっきよりも深く。
彼女もそれに応える。
《キスってこんなに気持ちよかったっけ…》
そんなことを考えながら。
唇を離すと、その合間にもれた彼女の吐息と、苦しそうな困ったような…でも色っぽい表情が俺を誘惑する。
「止まらなくなりそうだからその表情やめて」
なんとかわずかに残った理性でそう言う。
「エロい」
いや、エロいのは自分…
「…落ち着こう、俺もだけど」
ほとんど自分に言い聞かせるように話すうちに、少しだけ頭に冷静さが戻ってきた。
それだけでも胸のあたりになんだかピリッとした刺激が走る。
一旦唇を離し、顔を上げる。彼女もうっすらと目を開けた。
「…。」
「…。」
まだ寝ぼけているのだろう。彼女は状況が飲み込めていないようで、俺の首に回している手をほどくこともなく、そのままの状態で目だけをぱちくりとさせた。
その顔がヤケにかわいく思えて。
自分でもよくわからないうちに、俺はもう一度唇を重ねた。
さっきよりも深く。
彼女もそれに応える。
《キスってこんなに気持ちよかったっけ…》
そんなことを考えながら。
唇を離すと、その合間にもれた彼女の吐息と、苦しそうな困ったような…でも色っぽい表情が俺を誘惑する。
「止まらなくなりそうだからその表情やめて」
なんとかわずかに残った理性でそう言う。
「エロい」
いや、エロいのは自分…
「…落ち着こう、俺もだけど」
ほとんど自分に言い聞かせるように話すうちに、少しだけ頭に冷静さが戻ってきた。