東京片恋専科。
広瀬くんのその言葉に「えぇー!!」とまわりにいるみんなが驚く。

私は表面上みんなに合わせわざとらしく口を開け驚いて見せたが、内心はそれよりも
《ついにこのときがきたぁぁああッ》
という思いが大きく、空になったお酒の瓶が並ぶテーブルの下、小さくガッツポーズをした。

「なんでなんで?ふったの?ふられたの?」

「どのくらい続いたんだっけ?!」

「かわいいこだったのになぁ〜…」

みんなが矢継ぎ早に質問する。飲み会の席でこういう話題は鉄板である。


思えば2年前のあのときも同じようにーーーーー


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