東京片恋専科。
▸4 まさかの○○宣言?!
ーー希's side
結局私は何が何だか分からないまま、亮太と自分の家の前で会う約束を取り付け、なぜか広瀬くんと一緒にうちへ向かっている。
私の家も広瀬くんの家も大学から徒歩圏内にあり、歩くと20分程度の距離だった。私は近づくにつれ、どんどん気分が滅入ってくる。このわけのわからない状況も相まって、なんていうかもう…視界が悪くなるような…
「大丈夫、任せて。」
「へ…?」
そんな私の顔色に気付いたのか、ふと広瀬くんが声をかけてくれる。
《任せる…?一体どういう…?》
私はますます混乱して、まともな返事さえできないまま、重い足どりで一歩ずつ進む。そうこうしているうちに気がつくともうわが家はすぐそこで。
遠目にだけどうつむいて壁にもたれる亮太の姿も見えてきて。
ついに足が止まってしまう。
すると広瀬くんは目配せするようにしながら
「あ、あの彼…?」
と確認してきた。緊張とこれからどうなるのかという思いですでに私は涙目で、小さく頷いて応えるのが精一杯だった。
私の家も広瀬くんの家も大学から徒歩圏内にあり、歩くと20分程度の距離だった。私は近づくにつれ、どんどん気分が滅入ってくる。このわけのわからない状況も相まって、なんていうかもう…視界が悪くなるような…
「大丈夫、任せて。」
「へ…?」
そんな私の顔色に気付いたのか、ふと広瀬くんが声をかけてくれる。
《任せる…?一体どういう…?》
私はますます混乱して、まともな返事さえできないまま、重い足どりで一歩ずつ進む。そうこうしているうちに気がつくともうわが家はすぐそこで。
遠目にだけどうつむいて壁にもたれる亮太の姿も見えてきて。
ついに足が止まってしまう。
すると広瀬くんは目配せするようにしながら
「あ、あの彼…?」
と確認してきた。緊張とこれからどうなるのかという思いですでに私は涙目で、小さく頷いて応えるのが精一杯だった。