小宮の隣・俺のモラル
驚き
何だかんだ、小宮のベッドで寝ている俺がいる。
「はー…明日昼まで起きればいいか…。」
完全に目が冴えて眠れない。
小宮は、ソファーで寝ているんだろう。
寒くないのか…。
「…何心配してんだか…。」
「何の心配してんの?」
ーギシッー
「はっ!こ、小宮!」
ベッドの横に腰掛けている。
身体が強張ってしまう。
「さみーんだもん。やっぱり、ベッドがいい…っと……。」
小宮は、冷たい身体を布団の中に入れてくる。
「はあー…あったけー…。」
ひんやりとした身体が俺の右隣に寄り添ってくる。
「小宮ごめん。俺のせいで寒い思いさせて…。」
申し訳ない気持ちになり、謝ってしまった。
「んじゃあ、由希が俺を温めてくれんの?」
「はっ!それは、違う…。」
「くくくっ!反応がいちいち可愛いっつの。」
ベッドの端まで身体を移動させてしまう。
「由希?」
「ん?!」
ーグイッー
「逃げんなよ。」
小宮の冷たい身体が俺を包んだ。