小宮の隣・俺のモラル
「はぁ…はぁ…。」
後もう少しで自分の家について着く。
ダルい身体にむちを打ち走らせる。
「由希くーん!」
ん?振り返ると彼女がいた。
「っ…はぁ…すげータイミング!昨日は、連絡出来なくてごめんな…。」
「ううん!平気だよ!二日酔いじゃない?」
優しく言葉をかけてくれる彼女に安心した。
「大丈夫だよ。ありがとな。わざわざ来てもらって。」
彼女の頭をポンと撫でる。
「えへへ。由希くん会社だと素っ気ないから…嬉しい。」
「素っ気なくないよ。ほら、行こう。」
そんな彼女の手をとり自宅へ向かった。
「おじゃましまーす。由希くんの家くるの久しぶりっ♪最近は、ずっと出掛けてたもんね!」
はしゃぐ彼女を横目に、ワイシャツを脱いでいく。
「ちょっとシャワー浴びてくるけど、時間大丈夫?」
「うん!平気だよ♪…由希くんそんな下着持ってたっけ?」
ドキッ!!
嘘付いてもしょうがないだろう…。
「あー。小宮から、新品もらったんだ。昨日泊まった時に。」
「そっか!小宮さんって優しいんだね!」
「友達思いだよなー。」
そう、言い残して風呂場へ向かった。