チョコレート王子と甘い恋。
え?え?え?
なにこれ、どうゆう状況?
「廉斗様がーー!!!」
「いやーーー!!!私達の廉斗様ー!!」
叫び声にも聞こえる雄叫びがどこかしらからも聞こえる。
「かんなちゃん……」
なんだろう、この感じ。
「お、おい廉斗!?お前どうしたんだよ」
この人、廉斗様って言ってたよね?
あたしの探してるれんとくんと同じ名前。
それに、この人から伝わるあったかい体温。
どこか懐かしくて、
前にも感じたことのある温かさ。
まだ幼かったあの頃、
神様なんていないと思った。
だけどこの温もりがあたしの探していた温もりなら、
神様は本当はいたんだよね。