チョコレート王子と甘い恋。

ヤキモチ王子ってゆうのはきっと廉斗くんしかいないよね?


廉斗くんがヤキモチやくの?
だれに?

廉斗くんにヤキモチやかれる女の子……幸せだな。いいなぁ……。




「緩菜ちゃん」

「あれ?廉斗くんどうしたの?」

「帰り一緒に帰るからむかえにきた」

「え?あたしお昼言わなかったけ?用事あるから先に
「その用事終わったら一緒に帰ろう」



廉斗くんがあたしの言葉を遮るように言った。



「緩菜ちゃんは嫌?」

「嫌じゃない!むしろ嬉しい!」


あたしがそう言うと廉斗くんは嬉しそうに笑った。



「じゃああたしいってくるね」


廉斗くんに背をむけた時ほんの一瞬目に入った廉斗くんの表情。


お昼の時みたいに笑ってなくて、
いつもの廉斗くんじゃないみたいで。






屋上に呼ばれたあたしはもうそこで待っているであろう雅くんのところへ急いだ。



ガチャ



「雅くん、おまたせ」

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