チョコレート王子と甘い恋。

廉斗くんはヤキモチ王子様なんです。

「緩菜ちゃんおはよう」

「雅くん、おはよう」

「あー…柊もいたんだー、おはよー」

「………」




なんか、雰囲気重い。
廉斗くんと雅くんって仲悪いのかな？



「柊なんかほっといてさー、今日放課後空いてる？」

「今日？」

「皆でカラオケ行くんだけど緩菜ちゃんもどう？」

「皆？」

「他の女の子もたくさんいるけどどう？」



2人っきりじゃないなら……いいよね？
だってカラオケって個室だからさすがに友達でも男の人と2人は……。



「う～ん、じゃあ行こうかな？
あ！それなら廉斗くんもいい？」


これなら2人とも仲直りするかもしれないし！


「柊？あー…無理」

「え、だめなの？」

「だって柊いつも緩菜ちゃんといるんだしたまには俺らにも緩菜ちゃんちょうだい」


ちょうだいって……。
廉斗くんからかうのやめてよね！


「廉斗く……」



廉斗くん！って振り返ろうとしたけど声が出なかった。