チョコレート王子と甘い恋。
知らないとこで廉斗くんに嫌われちゃうことしちゃったのかな?
「……な…………緩菜!!」
「ひゃっ!びっくりした」
「びっくりしたじゃないよ!話聞いてた?」
あっちゃー……、聞いてなかった。
「緩菜ちゃん、もしかして廉斗?」
「ち、違うよ!ちょっと考え事してて……」
「……緩菜ちゃんは廉斗の事が好き?」
ドクン
好きだよ。大好きだよ。でもあたしは……
「妹とか、そんなの関係なしに答えて」
廉斗くんはあたしの事妹として好きみたいだけどあたしは……
「男の人として、大好きだよ」
12年間の想い。
「じゃあ俺にまかせた!協力してあげる」
「あたしもだよ!緩菜の応援も協力もするからね!」
花梨……奏汰くん、ありがとう。
「……あーあ、けっこうまじだったんだけどな……」
奏汰くんがそう呟いた事には気づかなかった。