チョコレート王子と甘い恋。

「は?聞こえなかったわけ?
緩菜ちゃんが行くっつったんだけど」


雅くんが怒鳴ってるけどそんなのお構いなしに廉斗くんはあたしの手を引いて教室からでた。


廉斗くんのファンの子がきゃーきゃー騒いでる中、
あたしはひっぱられるがままに学校を後にした。





「れ、廉斗くん……どうしたの?」


学校を出て半分くらい歩いたときあたしはやっと口を開けた。

それまで今まで見たこともない廉斗くんになんて声をかけたらいいのわからなかったから。



廉斗くんはあたしの言葉に立ち止まり、
あたしの方に顔をむけた。




ドクン




胸が高鳴るのがわかる。




こんな廉斗くん、見たことないよ。




「おい」





「他の男みてんじゃねーよ、緩菜」




ドクン



ドクン





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