チョコレート王子と甘い恋。
あんなに、廉斗を想ってるんだから。
「……まぁわかんなくもないけど。
あたしが王子を好きだとしてもきっと緩菜を応援するし」
あの2人はそれほどお互いを想ってて、
それほどお似合いなんだから。
「じゃあさ、あたしがあんたの心癒してあげよっか?」
「え?」
「言っとくけど!好きとかじゃないからかね!」
「え……あー、うん」
「じゃあ、美味しいものでも食べにいこうよ!」
そう、花梨ちゃんは微笑んだ。
あれ?花梨ちゃんってこんなに可愛かったっけ?
なにか、始まるような、
そんな感じがするのは気のせいかな。