チョコレート王子と甘い恋。
「1週間じゃなくてうちの子になってほしいわ。それに、廉斗もすっごい楽しみにしてたんだから~」
「おい、余計なこと言うな」
廉斗くん、楽しみにしててくれたんだ?
顔をあたしにふせてるけど耳がほんのり赤い。
「緩菜ちゃん、部屋いくよ」
廉斗くんに手を引かれ2階にある廉斗くんの部屋へと連れてかれた。
廉斗くんの部屋は白と黒で統一されていて、綺麗な部屋。
多分、あたしなんかよりも綺麗。
「荷物は好きなとこおいていいからね」
「うん。ありが………………へ?」
今、なんて言った?
荷物は好きなとこにおいていいからね?
う~ん、それってつまり……
「廉斗くん、あたしはどの部屋使えば…」
「ん?なに言ってるの?ここに決まってるじゃん」
さも当たり前かのように言う。
「えと……廉斗くんは?」
「俺もここだけど?」
ちょっとまって。緩菜、落ちつけ。
いったん整理しよう。
えっと?あたしは今日から1週間廉斗くんのおうちにお世話になるんだよね。
それで、部屋は廉斗くんの部屋を借りて、
廉斗くんは自分の部屋を使うから………
えっと、つまりは…………