チョコレート王子と甘い恋。
廉斗くんの好きな人。
"おばさん、すいません。
今日日直当番なのでもう学校行きます。
朝ごはんは大丈夫です"
置き手紙をリビングに置いておいたから大丈夫。
おばさんも廉斗くんも起きる前、あたしはいつもよりかだいぶ早く学校へ向かった。
廉斗くん……リビングで寝てたんだ。
ソファで寝させちゃったなんて、最低だ。
学校に着いても案の定門はしまってて
門があくまで1時間ほどあたしは何をするわけでもなくぼーっと待ってた。
先生には驚かれちゃって、
変に怪しまれたけど苦笑いしか出来なかった。
それからだいぶ経ったころ、ぞろぞろと生徒達が教室にはいってきて、
花梨もやっと来た。
「緩菜おはよ~。
昨日どうだった?ちゃんとやった?」
「おはよう。
うん……やったよ」
「おお~どうだった?」
どうだったって……そんなの言うまでもないよ。
「…バスタオル姿で、やったよ……」
「うっそ!まじ?
凄いじゃん緩菜!で?柊なんて?」
「…………」
「緩菜?」
「……なにもだよ。ほんと、なにも…」
それしか言えなかった。
ごめん、花梨。
まだ事細かく話せないんだ。