チョコレート王子と甘い恋。

「なんかロマンチック~」

「お父さんのお仕事が落ち着いてこの町に戻ってきたの。
あの時の男の子にもう一度逢いたいから」

「うわ~純粋」

「この学校にいたら奇跡だけど、
もしまた逢えたらちゃんと言うんだ。
あたしの気持ち」



ずっとすきだったって。



「ん?でもさー、それってかなり難しくない?」

「なにが?」

「だってその男の子の名前とかも知らないんでしょ?」


あ~、なんだそうゆうこと。
でも大丈夫。それならちゃんと、
覚えてるから。





「柊廉斗くん」


「え?」


「その男の子の名前、廉斗くんって言うんだよ!」


「え?」



あれ?花梨、さっきから
『え?』
しか言ってない。
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